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   「北を生ける私の器」への想い

 本会は,北海道の陶芸の振興と風土性に根ざした作陶を目的として,

昭和56年に発足した会である。今までは,具体的な作品づくりとして,

『皿』ということで取り組んできた。

 長年このテーマが続いたこともあり,平成18年度第28回協会展より,

『北を生ける私の器』という新テーマで臨むことにした。

 以前から取り組んできた「風土性に根ざした作陶」や「斬新な発想と個性溢れる

作品づくり」ということは,当然のことながら脈々と生き続いている。

 
「北海道の素材」という点についても,粘土・釉薬等だけにこだわることなく,

少し幅を広げた考え方で捉えていこうということになっている。また,

「北の風土をどのように捉えたか」「生ける私の器とは」・・・など,

個々人の捉え方の違いは当然あるわけで,今後どうするかである。

 とりあえず今回は,「私のこの作品は,このように捉え,こうイメージ化してみた。」

という
自分なりの提案をしてみようということから始めることになった。

 これからもあらゆる機会を大いに活用して,お互いに交流しながら,

「北を生ける私の器」の「北とは」「生けるとは」・・・等それぞれの「文言の捉え」

を明確にし,それを表現した作品づくりのために一層の研鑽を積み重ねて

いきたいと考えている。・・・・・・

 「生ける器」ということを一般的に考えると「花器」ということになるが,

「私の器」では,もっと独創的であってよいのではないかということである。もちろん,

花(広い意味での花・葉・枝等)を生けた「私の器」でよいことは,当然のことであるが,

「生ける」という概念を一般的な「生け花」以外にまで広げてよいのではないか

ということである。これから取り組まなければならない新たな問題の一つである。

 いずれにしても,「生け花」の「器」となれば,
華道家など専門家の意見は,

是非,聞きたいものである
。「ここをこうすれば・・・,もっと使いやすくなる」とか,

「こんな感じの・・・こんな形・色彩の器」など,利用する立場の考えを生かした作陶等に

力を入れることがあってよいものと考える。

 
華道家に「この器を使って,生けてみたい」「共同で作品を造ってみたい」など

と言われるような
「私の器」を作ることができたならば

素晴らしいことに違いない。・・・・・・


 最後に,新テーマにさまざまな想いを込めながら,「北を生ける私の器」への取り組みが,

これからの会の発展及び協会展の充実につながっていくことになることを強く望んでいる。

  
          
 
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